2004年05月28日

参議院 武力攻撃事態対処特別委員会5月27日

28日の報告です。
午後2時30分からの有事法制の審議、傍聴しました。
正確な委員会名は
「イラク人道復興支援活動等及び武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会」
です。

今日の質問者の方は
自民党から桝添要一議員
民主党、斎藤 勁議員
公明党、高野博師議員
共産党、小泉親司議員
社民党、大田昌秀議員
無所属 山本正和議員
です。

私が傍聴できたのは斎藤勁議員から。
斎藤さんは、緊急事態基本法の来年時期通常国会での制定の意気込みを小泉首相に求め、危機管理長の設置についても求めました。
小泉首相は危機管理庁だけでは済まない、他の省庁との連携が必要と答弁。
斎藤議員は官邸の危機管理体制についての疑問について質問。
ここからは年金問題に移行した質問になり、小泉首相の議員当選前の厚生年金加入の問題について、勤務実態のない加入を指摘しました。
小泉首相の答弁は夜のニュースでご覧の方もいらっしゃると思いますが、「実に太っ腹でいい社長だった。あんたの仕事は次の選挙に当選する事だ、と言われた。」と遠くを見つめて思い出話をしてました。
議場はトホホと言った感じの笑い。
年金の委員会だったらとてもいい質問だと思いましたが。
斎藤議員は年金問題に多くの時間を割いてらっしゃいました。

高野議員は、
小泉首相は金正日を何故、国防委員長と呼ぶのか、と言う質問に、小泉首相は総書記は党の中の呼び方で、政府の長だから国防委員長と呼ぶ、と答弁。法案の中身についての質問はありませんでした。(私の聞き漏らしでしょうか)

小泉親司議員の質問。
国民保護法制と言われているが、中身は米軍行動円滑、米軍支援の色が強い法案、と指摘。
小泉首相は、「日本を守る為に米軍が円滑に行動できるために事が起こらない前にしなきゃいけない、米軍が普段から円滑に活動しやすいように整える。」
小泉(親)、「アメリカは専制的に行動する、国家政策だと言っている。先制攻撃は国連憲章に違反する。」
川口大臣は、「アメリカは国連憲章に従って行動している。アメリカはそれを超えて行動することは考えられない。」と、明らかに矛盾した答弁。
イラクのアブグレイブ刑務所の米軍によるイラク人虐待についても質問。
川口大臣は「遺憾であるが、アメリカはジュネーブ国際法を守る国である。」と答弁。
小泉(親)議員、「政府としてアメリカ政府に明確に言うべき」と指摘。
イラク占領軍のHPが4月23日から「多国籍軍イラク」に衣替えをしている。連合軍の機関紙シュミタールに、「新しい名前になったが目的は同じ、戦争を戦う」とあるそうで、多国籍軍の中に日本が入っていることを指摘。
小泉首相は自衛隊は人道復興支援に行くのだと、従来どおりの答弁。
また、小泉(親)議員はテレビでの石破長官の、「多国籍軍だから日本は参加できないとかね、はっきり言い切るものではないと思う。憲法9条との兼ね合いをどうするかと言う整理を今からやっておかなければいけない」との発言を紹介。
さらに小泉(親)議員は「自衛隊はイラクから撤退するしかない。」と発言。

大田議員の質問。
「有事関連法案の審議は物理的に厳しい。何故こんなに急ぐのか」と質問。
井上国務大臣
「武力攻撃事態法におきまして、向こう一年以内に国民保護法を作らないといけない」
井上大臣は早く成立させたい考えを発言。
太田議員「日米安保条約成立の過程で、「全土基地方式(字が合ってるか心配です)」が言われたがどういうことか」

「全土基地方式」これは私は初めて聞く言葉ですが、日本全土を基地とする構想という事らしいです。

大田議員「平和条約のときに政府側が、基地設定は本土内を回避して周辺諸島限るが、やむを得ない場合に本土内の駐軍地点を限定する、と言っている。沖縄にしわ寄せされた。」
「総理にとって沖縄ってなんですか。沖縄は国民のうちに入るんですか、入らないんですか」
と切実な質問。
小泉首相「沖縄が返還されなければ戦後は終わらない」と佐藤内閣の発言を持ち出した答弁。
太田議員は前の戦争で、補給路を絶たれた沖縄は自滅した、国民保護法で保護が可能なのか、と指摘。
井上大臣は「成立後、保護の指針をつくる」と答弁。

山本議員の質問。かなり恐いです。
有事関連法案について、「日本が攻撃されて戦争まで想定して、腹を決めて考えた法案か」と指摘。
「どんな状況を考えるか、日本人がどんどん死んでいるとか、本気になって外国軍が攻めてきたら滅茶苦茶する。女も子供もない」
「かって何処の国の軍隊で民衆を守って戦争したか。日本の戦争は年寄りも子供も戦えと言った。」
小泉首相「どういう有事があるか予測困難だが、平時から備える国民意識を共有、非武装中立は無責任。日頃から侵略に対して組織的訓練をする」
山本議員「国民は戦わない。武器を持って戦うのは自衛隊だけ。国民は知らん顔はできない。」
終始、大きな声でまくし立てるように発言されておられました。

全体に有事関連7法案とACSA3条項改定案についての議論がかなり少なく、年金と北朝鮮問題とイラクについての質問が多かったと思われます。
記者さんは多く入ってましたが、小泉首相の北朝鮮についての発言でペンが動いてました。
参議院では保安の中身についての議論は放棄しているのでしょうか。
疑問です。


posted by 国民保護法ウォッチャーズ at 07:26 | TrackBack(0) | 国会傍聴日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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