2004年05月20日

5/19、「武力事態対処特別委員会」審議の傍聴報告

 今日の審議は午前11時から約1時間、修正案についての質問を、共産党の赤嶺政賢委員、社民党の東門美津子委員のお二人がされました。修正案提出者として、民主党平岡秀夫理事と首藤信彦理事が答弁者として立たれました。
 赤嶺さんの質問では、「緊急対処事態の観念として、発生する明白な危険が切迫しているとみとめられる」という「切迫している」という観念とは?という物に対して、首藤さんのお答えが「その都度攻撃は進化している。定義を明文化すれば裏をかかれ、危険」というものでした。政府が「〜等」とか「その他の目的」という言葉を法文に使っている時の答弁とほとんど同じ答えで、愕然としました。(石破さんがお答えしているのかと思っちゃいました)骨子では大規模テロと武力攻撃、大規模災害が同じ扱いになっているとの事で、首藤理事は「現憲法に緊急事態についてかかれたものがないので基本法がつなぐ役割」だとしてます。赤嶺さんは「武力攻撃と自然災害は対応がちがう。修正案もあいまい。基本法策定も災害と武力事態がいっしょくたで問題だ。」と指摘されてました。
 東門さんの質問では、「国民は必要な協力をするとあるが、自発的に協力して死亡した場合などの損害の補償には触れてないが、半ば強制しておいて自己責任ということか。」と厳しい質問に、「160条に書かれているが、要請があった場合保障はあるが、要請がなければないということになる」と井上大臣。「協力を拒んで公務執行妨害で逮捕があれば、第二次大戦と同じ」(東門さん)に対し、「誤解だ。要請を受けて暴行または脅迫があれば逮捕だが。」(井上大臣)
 午後1時から小泉首相も出席されて総括質疑が行われました。テレビカメラも入り、記者席もいっぱいでした。記者やカメラマンがたくさん入るのは小泉さんが出席する時だけです。そうでない時はがらんとしてます。
 公明党の遠藤乙彦さんと民主党前原誠司さんはなぜかこの委員会で小泉首相の訪朝についての質問。これはテレビを意識しての事なんでしょうか?
 そして松本剛明委員はイラクの事に触れ「サドル派との戦いは戦闘にあたるのか」と質問。「サドル派が国に準ずるか政府は判断を留保しているが、イラクが戦闘地域かどうか、判断できないのなら戦闘地域ではないとは言えない」これに対して石破長官は「イラクは非戦闘地域と断定している」と答えました。イラクも心配なんですが、この委員会でする質問かどうか。
 赤嶺さんは「日本の基地から米軍がイラク戦に出撃している。どう考えるのか」と言う問いかけに小泉首相は「沖縄の米軍は日本の安全の為に駐留している。イラク復興の為じゃない」川口大臣は「私どもの関与する問題ではない」という答弁。赤嶺さん「今回の有事法案は米軍支援の枠組みを作ろうとしているもの。米軍は自らの判断で作戦を決める。支援をした米軍の行動を制約する仕組みはあるか」井上大臣「武力事態に限定している。日米の調整メカニズムできちっとその通り実行されていると担保されている」との答え。この「調整メカニズム」という言葉、実は政府答弁の中で何回も出てきています。要チェックな言葉です。
 東門さん「日本国憲法の目指す戦争をしない国から、戦争の出来る国への転換、容認できない。真に国民を保護するなら国が戦争を起こさなければいい」小泉首相「憲法の理念に沿って平和と安全を確保。二度と戦争を起こしてはならない。法案は国民の願いに矛盾する物ではない。混乱がおきた場合に右往左往しないように整然と国民の権利を保護できるように、国民の安全を確保できるように、というのが有事法案」あれっ?法案の中身と全然違う事をおっしゃってません?
 以上がかいつまんでの報告です。詳しくは衆議院国会中継でご覧になれます。
 これで、今国会における有事関連7法案とACSA3条項改定の衆議院での全ての質疑がおわりました。明日20日、午前10時から委員会採決の運びです。
 でも、私達に出来る事はまだまだあります。


posted by 国民保護法ウォッチャーズ at 01:45| 国会傍聴日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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